2026年5月号 イデヤのFP通信
ご挨拶
爽やかな風が吹き抜け、新緑が目に鮮やかな季節となりました。
過ごしやすい気候ですが、実は5月は紫外線が急激に強くなる時期です(油断しがちですが、すでに真夏に迫る強さです)。日傘や日焼け止めなどで早めの対策を始めましょう。
また、今年の夏も全国的に厳しい猛暑になる見込みです。本格的な夏を迎える前に意識したいのが「暑気順化(しょきじゅんか)」。ウォーキングなどの軽い運動や入浴で汗をかき、体を暑さに慣れさせておくことが熱中症予防に繋がります。
紫外線対策も暑気順化も、ダメージを受ける前の準備が肝心です。体調管理にお気をつけてお過ごしください。

今月号のちょっと気になるお金のコラム
今年の世界長者番付の1位は2年連続テスラのイーロン・マスク氏でした。その額はなんと132兆円、一人で日本の国家予算以上です。
国民負担率45.7%
財務省は今年3月、2026年度の国民負担率が45.7%になるとの見通しを公表しました。国民負担率とは、税金と社会保険料を合わせた公的負担が国民所得に占める割合のことです。つまり、稼いだお金の半分近くが、手元に入る前に差し引かれる計算です。下図は国民負担率の推移を表しています。

1970年代は25%前後でしたが、少子高齢化による社会保障費の膨張と、バブル崩壊後の長期的な所得の伸び悩みに加え、消費税の導入・引き上げにより大きく上昇しました。2025年度以降は小幅低下傾向にありますが、構造的な問題は変わっていません。だからこそ、手元に残る「約54%」の使い方が大切になります。
適切な金融商品を活用して資産を育てる、住宅ローンの返済計画を金利上昇に備えて見直す、保険の役割分担を整理する——こうした一つひとつの積み重ねが、将来の安心につながります。公的な制度に頼るだけでなく、自分自身でライフプランを設計する時代が来ているのではないでしょうか?
ちょっと気になるお金のコラム
今年の世界長者番付 イーロン・マスク氏が2年連続1位、資産額は昨年比で約2.5倍に
先月、米国経済誌Forbes誌は2026年版世界長者番付を発表しました。1位は昨年に引き続きテスラ・スペースX・xAIを経営するイーロン・マスク氏で、資産額はなんと8,390億ドル(約132.6兆円)。2位はグーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏の2,570億ドル(約40.6兆円)、3位は同じくグーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン氏の2,370億ドル(約37.4兆円)でした。

1位のイーロン・マスク氏の資産額8,390億ドルは、昨年1位だった際の3,420億ドルと比較しても約2.5倍という驚異的な増加です。昨年2位だったザッカーバーグ氏は5位に後退、2024年に1位だったベルナール・アルノー氏は7位に下落するなど、昨年からトップ10の顔ぶれにも変化が生じています。
10人の資産の合計は昨年の18,210億ドルから約1.20倍増の21,910億ドルとなりました。1ドル=158円で計算すると約346兆円で、日本の国家予算(約122兆円)の約2.8年分、そして日本人全体の個人金融資産(約2,286兆円)の約15%に相当する規模です。日本人1億2千万人が持つ資産のおよそ7分の1を、たった10人が持っている計算になります。
ビリオネアの特徴は?
金額があまりにもかけ離れていて、自分たちとはまったく無関係に感じてしまうかもしれませんが、毎年こうして番付を眺めていると、彼らには共通したひとつのパターンがあることに気づきます。
それは、自ら創業した会社の株式を、長期にわたって大きな比率で持ち続けたという点です。親から莫大な遺産を受け継いだわけでも、株式売買を繰り返して利益を積み上げたわけでもありません。成長する事業のオーナーであり続けたことが、これほどの資産を生み出した源泉です。
もちろん、誰もが起業して成功できるわけではありませんし、成功の陰には多くの失敗もあります。またそこまでのリスクをとることが自分には向かない、と感じる方も多いのではないでしょうか?
しかしながら視点を変えれば、適切な金融商品を利用することで成長企業の株式を「持ち続ける」ことを私たちでも実践することができます。

















