2025年2月号 イデヤのFP通信
ちょっと気になる「保険」や「年金」についての話題をお届けします。
ご挨拶
日ごとに日が長くなり春の訪れが待ち遠しい季節になってきましたね。一方、花粉症の方にとっては憂鬱な季節かもしれません。日本気象協会の「2025年春の花粉飛散予測(第2報)」(2022年12月発表)は以下の予想を発表しています。
●飛散量は、広い範囲で例年より多く、四国・中国・近畿は例年の2倍以上の所も
●前シーズン(2024年)に比べ、九州から近畿と東北南部などで2~8倍に
前シーズンは症状が軽かった人も今シーズンは花粉症対策をしっかりとしておきたいですね。
今月号のちょっと気になるお金のコラム
「教育資金」は人生の3大支出の一つと言われています。幼稚園から大学まで教育資金としてどのくらい準備しておけばよいでしょうか?
2月17日(金)から確定申告です(3月17日まで)
還付申告は、確定申告の期間外でも可能です。申告期間中の税務署の混雑を避けるため期間外に申告、またはスマホでの申告を検討してはいかがでしょうか?
すでに年末調整をした方でも確定申告をしたほうが良いのは以下のような場合です。
●年末調整で控除書類の提出ができなかった
●年末調整以降に扶養家族ができた
●ふるさと納税をして「ワンストップ特例制度」を利用していない
●寄付をした
●住宅ローンを組んだ
●給与所得者の特定支出控除がある
- 転勤等で転居費がかかった場合
- 職務に必要な資格取得、書籍の購入
- 単身の人の帰宅費用、など
●医療費の支払いが10万円を超えている
●災害や盗難で被害にあった
●年末調整をしていない(中途退職して年内に再就職していない場合など)
このような場合には、還付が受けられることがあります。対象になるか気になる場合には、税務署に問合せをしてみてください(思いのほか丁寧に教えてくれます)。
ちょっと気になるお金のコラム
街中で受験生を見かけることが増える季節になりました。今年は例年にも増してインフルエンザが猛威を振るっています。受験生がいるご家庭では、健康管理に気をつけ、これまでの努力の成果を十分に発揮できることを願っています。
受験応援グッズとしてチョコレート菓子はよく知られていますが、最近は意外なものが流行しているようです。
マンホールは、“落ちない”・“滑らない”ことから、縁起が良いことから国土交通省のHPでも紹介されています。南三陸のタコのキャラクターグッズも人気です。タコは英語で“オクトパス(octopus)”、“置くとパス(試験に合格する)”という語呂合わせから注目されています。
合格後に気になるのは、入学金などの教育費でしょう。教育費は、「住宅資金」「老後資金」と並ぶ人生の3大支出とされています。必要な費用を把握し、しっかりと準備を進めましょう。
下表は、幼稚園(3歳)から高校3年までの15年間の学習費の総額です(令和5年度子供の学習費調査文部科学省)。
幼稚園から高校まで全て公立だと約596万円、一方全て私立だと1976万円になります。
学校外の支出は塾や習い事です。小学校まではこの割合がかなり多いことがわかります。
下表は大学進学の費用です(文部科学省「令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額」)。
大学進学の場合は、これに加えて受験料が必要になります。また、自宅外で受験する場合は交通費、自宅外の大学に進学する場合は下宿代も必要になります。
全国大学生活協同組合連合会の第59回学生生活実態調査によると下宿生の収入合計は129,240円、そのうち仕送り額は70,120円でした。最も大きな出費は住居費で、平均53,000円でした。また、食費も気になる項目です。
下宿生の月の食費は25,880円と1日当たり約860円です。この調査は2023年の負担額(2024年発表)を基にしています。そのため、昨今の物価上昇を踏まえると、さらに厳しい状況になっていることが考えられます。(2024年の物価上昇率はまだ公表されていませんが2024年11月の物価上昇率は前年同月比2.9%の上昇)。
学費の必要な時期や金額は明確になっています。それに向けて、しっかりと準備を進めましょう。