2025年3月号 イデヤのFP通信  

ご挨拶

新年度になりました。卒業や進学をしたご家庭もあると思います。おめでとうございます。

連休の計画を立てている方も多いと思いますが、やはり気になるのは渋滞ですね。NEXCOの公式サイトでは、GWの渋滞予測が公開されています。かなり信頼性が高いと評価されているようですので、車でお出かけの方は上手に活用してはいかがでしょうか。

卒業や進学をした場合、保険や保障額を見直した方がよいケースもありますので、ぜひご確認ください。

今月号のちょっと気になるお金のコラム

アルバイトの賃金上昇が大学生の教養娯楽費をバブル期並みに押し上げた一方、大人のこづかいはあまり増えていないようです。

エンゲル係数、43ぶりの高水準

内閣府は2月に、名目GDP(国内総生産)が前年比2.9%増の600兆円を初めて突破したと公表しました。ただし、物価変動を加味した実質GDP成長率は0.1%増とほぼ横ばいであり、実質の個人消費は0.1%減と4年ぶりのマイナスとなりました。物価高や賃金の低迷が、個人消費を抑えている要因と考えられます。

家計に占める食費の割合を示すエンゲル係数は、2024年に28.3%となり、1981年の28.8%以来最も高い水準となりました。下図は、1946年以降のエンゲル係数の推移を示したもの(総務省家計調査より)です。

2000年前後を境に、食費以外に使えるお金が増えていないことが分かります。

近年、賃上げの流れが定着しつつあり、物価の落ち着きとともに良い経済循環が生まれることが期待されます。

ちょっと気になるお金のコラム

大学生の教養娯楽費、バブル期と同程度に

新年度が始まり、親元を離れて大学に入学したお子さまがいるご家庭もあるのではないでしょうか?合格の喜びもつかの間、仕送りが始まることに頭を悩ませているかもしれません。

仕送り額は1994年に124,900円でしたが2023年には89,300円と約29%減少しています(4月・5月は住まいの準備、新年度の教科書の購入などがあるため6月以降の仕送り額を比較)。

最近の物価高で下宿生活も厳しいようですが、2024年8月の日本経済新聞に「大学生「趣味にお金」30年前並みに高騰バイト代で推し活」、と少し明るい記事が掲載されました。

下図は下宿生の教養娯楽費とアルバイト収入の10年間の推移を表しています(学生生活実態調査をもとに作成)。

2015年に25,320円だったアルバイト収入は2024年には37,540円と48%増加、それに伴って教養娯楽費も9,240円が13,050円に増加しました。全国平均の最低賃金の上昇(2015年:798円→2024年:1055円)がそのまま収入増加に反映しているとみることができそうです。

さらに今年からは学生の扶養者控除の額が150万円に引き上げられたことで、働き控えが減り、アルバイト収入の増加が期待できます。大学生のあいだでは所得増の好循環が生まれつつあると期待できそうです。

大人のこづかい、20年で7割減少

下図は2003年と2023年のこづかい額(年間)の変化を表しています。(令和7年2月日本経済レポート)

20年前に比べて7割も少なくなっているのは、驚きではないでしょうか?

働き手が1人の世帯のこづかいは24.8万円が7.2万円に、働き手が2人以上の世帯では35万円が9.1万円にと大幅に減少しています。

最近は賃金上昇も定着した感がありますが物価上昇、税金や社会保険料の負担増により大学生のような好循環になっていないようです。

可処分所得が増えないもう一つの理由は、少子高齢化による社会保障不安だと言われています。今の生活を充実させるよりも将来に備えることを優先するため消費にお金が回っていかないのです。

そこで検討していただきたいのがライフプランの確認です。いつ、何に、いくらぐらいのお金がかかるのか、そのためにどのように準備をするのが良いのか。これらを明確にすることで今を充実させるためにどのくらいお金を使うことができるか確認することができます。

春は進学や卒業、転勤などライフプランに変化がある季節です。一度確認してはいかがでしょうか?